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第1回 Enterキーは「改行」ではありません 印刷 Eメール

第1回はWordの理解に欠かせない「段落」についてのお話です。Wordを便利にただしく使うには、「段落」についての理解が不可欠です。

段落とは

段落、といえば国語の授業でいう「段落」を思い浮かべられるでしょう。文章の中の一つの主題を述べる文の塊がそれですが、Wordでは主題があろうがなかろうが、とにかく文の塊を「段落」と呼びます。

そしてどこからどこまでか一つの塊であるかを示すために「改段落マーク」を使います。言い換えると「改段落マークから改段落マークまでが一つの段落」になります。改段落マークは「Enterキー」を押すと入力されます。

...と、文字による説明だけでは混乱されるかと思いますので、具体例を挙げながら説明します。

左図の文書中には、いわゆる「改行マーク」がありますね?一般にこのマークは「改行」を示すマークですが、Wordではこのマークは「改行」ではなく「改段落」を示します。

改段落マーク

この左図にはこのマークが全部で4つあるので、この文書は4つの「段落」から成り立っていることになります。

段落Enterキーを押すと、Wordはその場所に「改段落マーク」を置きます。(同時にWordはその場所で「改行」しますが、これはオマケ。)

第4段落には文章がありませんが、「改段落マークから改段落マークまでが一つの段落」ですので、これも立派な「段落」です。

ここに示した文章は、Word 2007のデモンストレーション用の文章です。
Wordの新規文書に、日本語入力をオフにして、
=rand(3)
と入力し、Enterキーを押してみてください。(カッコ内の数値は文章を生成する段落数の指定です。省略もできます)
余談ですが、Wordのバージョンによっては文章内容が変わります。

段落の書式

段落を意識することがなぜ大切かというと、Wordには「段落の書式」があるからです。

代表的な段落の書式は、なんといっても「中央揃え」です。一方、代表的な文字の書式は「フォントの色(文字の色)」や「フォントサイズ(文字の大きさ)」があります。

以下、段落の書式の設定方法について、文字の書式の設定方法と比較して説明します。

「書式」とは、ざっくりいうと「見栄え」のことです。Word文書を構成する要素は色々な種類がありますが、そのそれぞれに設定できる「書式」があります。

文字の書式設定まずは文字の書式設定の方法についておさらいします。

『スピーチ』という文字の色を変更する場合(文字の書式設定)を例におさらいします。

文字の書式を設定するには、書式を設定する「文字」を選んで(図中1)、その文字に適用したい書式(図中2)を指定します。

あえて説明することもないくらい、おなじみの操作ですね。

段落の書式設定についても、文字の場合と同じように考えます。すなわち、

  1. 書式を適用する段落を選択する
  2. 適用する書式を指定する

という手順を踏みます。

段落の選択

段落の選択方法は二通りあります。そのうちの「段落内に文字カーソルを置く」方法について説明します。

一段落目を選択この図(左図)では、文字カーソルは最初の段落の内側で点滅しています。この状態で「最初の段落」が選択されていることになります。

2段落目を選択同様に、左図では2段落目の内側で文字カーソルが点滅していますので、「2段落目」が選択されていることになります。

段落内における文字カーソルの位置は問題ではありません。とにかく文字カーソルを含んでいる段落が「選択された段落」ということになります。

段落の書式の適用

「中央揃え」の設定はとても簡単。「中央揃え」ボタンをクリックするだけです。(ご存じのこととは思いますが...)

中央揃え

上図の状態から図中2の「中央揃え」ボタンをクリックすると、選択した段落(上図では第1段落)が用紙の左右中央に配置されます。

(中央ぞろえは段落の書式なので、文字をわざわざ選択しなくてもよいのです。)

段落の書式と改段落

ある段落内で改段落(Enterキーを押す)すると段落の途中に改段落マークが挿入されます。その結果、新たな改段落マークのところで段落が2つに分割され、後半部分が新たな段落として独立します。このとき新たな段落はEnterキーを押す以前の段落の設定を引き継ぎます。

段落の書式

『なんだ、これくらいのことなら勉強しなくてもできるよ!』という声が聞こえてきそうです。

そのとおり、とても簡単なことなんです。(簡単な例しか挙げていませんし...)

ただ、段落用の書式はたくさんあります。ぱっと思いつくだけでも、

  • 箇条書き
  • 揃え(左揃え、中央揃え、右揃え、両端揃え)
  • インデント、タブ
  • 均等割り付け
  • スタイル定義と適用

などがあります。

これらをきちんと使いこなすためには、今回の「段落」という概念を正しく把握しておくことが必要です。

次回は段落を意識しないと使いこなせない(はずの)インデントとタブの使い方を説明します。

「改行」の話(文字列の折り返し)

Wordの「改行」マーク

さて、ちょっとだけ大事な余談(大事な余談?!)ですが、ここまでの説明でWordではEnterキーを押すと「改行」ではなく「改段落」するということは理解していただけたものと思います。では、Wordで「改行」するにはどうすればよいのでしょうか?

これは、Shiftキーを押しながらEnterキーを押します。すると↓マークが表示され、Wordはそこで「改行」します。

この「改行」マークは「改段落」マークとは異なり、「段落の区切り」という意味はありません。「改行」マークがあろうがなかろうが、「頼まれたスピーチの内容を考え中。」までが一つの段落です。

一段落目を選んで「中央揃え」を行うと、2行にわたる「頼まれたスピーチの内容を考え中。」が中央揃えされます。

段落の書式と書式ツールバーボタン

段落を選ぶと、書式ツールバー(Word 2007以降の場合は「ホーム」タブページ内の「段落」ページグループ)に表示されている、段落の書式に関するツールボタンは「選択された段落」の状況を表示します。 たとえば「両端揃え」「中央揃え」「右揃え」の各ボタンは、選択された段落の状況に応じてハイライトされます。
 

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